舞台背景

北アルプスの山裾、長野県小谷村。車の通わない山道を1時間半歩いたところに真木共働学舎はある。生きることの根源的な意味を考える「共に働く学び舎」として創設され、今の社会に肉体的・精神的な生きづらさを抱える人も、そうでない人も、だれもが固有に持つそれぞれの能力を尊重しあい暮らしている。春・夏・秋・冬…40年。くり返されるその営みは、誰にもある生きものとしての人間の時間を思い起こさせる。ベルリン国際映画祭受賞作『アレクセイと泉』の本橋成一監督6年振りの待望の新作。

共働学舎とは

高度経済成長の終焉を迎えたといわれる1974年、自由学園の教師だった宮嶋眞一郎により創設された。農業、酪農、工芸などを生活の基礎とした共同体として、いまも各地に根をおろしている。

真木共働学舎について

長野県北安曇郡小谷村真木。1978年、集落全体の高齢化などによって廃村となった後の集落で、共働学舎の創設者宮嶋眞一郎と数人の同士が生活を始め、真木共働学舎がスタートした。ひときわ立派な茅葺きの家「アラヤシキ(新屋敷)」に現在20代〜60代の男女十数人が犬や猫、ヤギ、鶏などの動物たちとともに暮している。村の先人達が代々使ってきた田畑、数軒の古民家をそのまま受け継ぎ、農業中心の生活を続けてきた。昔から車の入ることができない真木集落へは山道を約4km、1時間半歩いて往復する。冬は根雪が2mを超えることもある豪雪地帯。

イントロダクション 舞台背景 監督からのメッセージ スタッフ紹介
映画『アラヤシキの住人たち』
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